村人になるインターンとは
世屋地区にある移住体験施設「セヤハウス」を拠点に暮らしながら、四季折々のなりわいを自分のペースで体験できるという企画です。インターン期間は1泊2日の短期から1ヶ月以上の長期でも対応可能。「週1回定期的に世屋に訪れ、米作りを学ぶ」なんてこともできます。現地のコーディネーターがその時期のナリワイや地域の方を紹介しますので、それを組み合わせて自分のイメージする田舎暮らしの可能性を模索できます。
松尾の農家になる
村人になるインターン、今回ナリワイとしてご紹介するのは上世屋のお隣の集落「松尾」の米農家さん。
松尾は上世屋より、もう少し山の奥に入ったところにある世屋地区の集落。宮津湾を臨む集落の斜面には棚田が広がり、美しい里山の景色を見せてくれます。現在、住んでいるのは3世帯ですが、他の地域に住む松尾出身者が通いで米作りをしたり、村仕事をしたりと皆で集落を守っています。
松尾の棚田は圃場整備がしてあり、上世屋の田んぼと比べると一枚一枚が大きく、農業の規模も大きいのが特徴。また、ほとんどの農家さんが無農薬の特別栽培米を作っています。松尾で米作りを営む溝口さんによると、地域単位で無農薬栽培することにより、他の田んぼから農薬が混入することもなく、質の高い無農薬米ができるとのこと。ここで作られたお米は、そのまま無農薬米として販売されたり、宮津市の飯尾醸造さんで無農薬米を使ったお酢として加工されます。
また米作りや畑以外にも、松尾では様々なナリワイづくりに取り組んでいます。例えば、集落内に多く生息する笹を刈ってその葉を京都市内に出荷したり、椎茸を栽培したり、雪に覆われ田畑の作業ができない冬にはこんにゃく作りもしています。