村の記録
楮蒸し
2016.11.25
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- 手づくり
残りの楮を刈り取ったら、今日は楮蒸。
ノウダの方では皆獣害の田んぼの柵取りをしていました。
雨なので中で蒸すのに、タカ車で缶を引き上げると丁度良い。
本当は産地では大きな鎌と蒸とコシキがあるのだけれど、
道具も何も無いゼロからの紙漉きで、道具も工夫して作っていかないといけない。
これも身近にあるもので手作り。
タカにあった米缶を切って繋いだもの。金属の切り方も知らず、教えてもらいました。
3年前に植えた楮はまだまだ本当にわずか。
でもイノモトさんの畑の楮は土手からぴゅっぴゅとどんどん生えてきています。いいなあ~
今年工房下の畑を開墾して、山からとってきて植え替えた楮はヒメコウゾでした。
ヒメコウゾ、昔は使ったそうだけれど、枝が多くてとても手間のいる種類。
今は梶の木とヒメコウゾの掛け合わせの楮で、枝うちは必要だけれど、すーっとまっすぐ伸びて、
とても皮を取りやすい種類です。
なので来年もう一度植え直し。
今度はまた、大江からいただいて植えます。
今年は黒谷の楮の苗、欲しい人がたくさんで売り切れなほどだったそう。
あちらこちらで楮植える人が増えているのかしら。
蒸してる間、火の番をしながらの内職仕事は幸せな時間。
デザインを考えたり、トロロアオイの種とりをしたり。
資料館から分けていただいた種。
今年は多くとりすぎて、だれか育てて欲しいなあ、
オクラみたいなきれいな花が咲くので、花を楽しんで、花を食べて、根っこは欲しいw
蒸すこと2時間弱、香ばしい楮の匂いがしてきたらそっとコシキを引き揚げます。
冷めないうちに急いで皮を剥き、束ねて干していきます。
よく乾かさないとカビが生えてしまう、ウラニシの丹後には悩みよう。
明日天気になあ~れあゆみ