世屋だより

草刈り中に一休みしていたらテルミさんも休んでいた。

「ほんまに草ごろ生える。90になると手も遅うなって、もうかったにあかん」

「いやいや、そんなことないですよぉ」といつものご挨拶を済ませ、本題へ。

「シンイチが草かったら、どぉでこんななるんだろぉ、線がいって。ほんまに」

と、ややお怒りの様子。

そういえば一昨日、珍しく息子さんのシンさんが歩行型の草刈り機で畦を刈っていた。

普通の刈り払い機よりも圧倒的に早くて、いいなと思っていた。

ただ、往復をうまくしないとほんのわずかに刈り残しが残るようだ。

その、わずか2センチを鎌で刈り直すテルミさん。

「おっかしげな。すじ!」

そのあと、真夏でも冷たい湧き水の場所を教えてくれた。