世屋だより

かつては3月に入り雪解けとともに、家々から藤を織るハタ音が聞こえたということで、雪の下で績んだ糸を使ってハタオリをすることになりました。績んだ糸がノノ(上世屋では藤布のことをノノという)になるか、形にすることを最優先して挑戦。

結び目を作ることなく、撚り合わせて長くつないだ繊維が抜けないか、ドキドキしながら糸車を回し、全体に撚りを掛ける。心配したが一度も抜けることがなく、しっかりと撚りが掛かる。

織り上げる布の幅と長さを決めるため、卓上機にピンを立てて、往復して長さと幅を決める。幅36㎝長さ1m50㎝。

いよいよハタオリに取り掛かる。さてその結果は、次回。