世屋だより

前回、織リはじめましたが、ヌキ(緯糸)が足らなくなり、ヌキづくりをやり、ようやく長さ164㎝のノノ(藤布)が織り上がりました。1月上旬のアクダキ(灰汁炊き)にはじまり、フジコキ(藤扱き)・ノシイレ(熨斗入れ)・フジウミ(藤績み)・ヨリカケ(撚り掛け)・ワクドリ(枠取り)・・・。ようやく、ここに完成。本日は奇しくも宮津市内の中学校の卒業式。「もう自分がこれ(藤織り)せなんだら、生活がいかんと思うと、人間は意地でもできるようになるわんなぁ。」とは藤織り伝承者のひとりだった光野ためさんの言葉が思い出されます。